子どもは親のもの(所有物)ではない。私の子育ての3つのモットー

こんにちは。 今の混沌とした時代、子どもを育てるのは大変ですよね。
今日は私の子育てのモットーについて書こうと思います。

もくじ

子どもは自分のもの(所有物)ではない

いつだったのか?妊娠中なのか、それとも長男が反抗期の頃だったかな?たまたま見かけた文章がありました。

子どもは自分のもの(所有物)ではない。子どもが自立できるまで神さまから預かっている存在なのだ。

この文章は私にとってかなり衝撃的でした。

私は特に信じている宗教はありませんが、漠然と神さまというか人智を超えた存在があると思っているので、この時にとても貴重なメッセージを受け取ったように感じました。

特に子どもが小さい時は、法律的にも育てる義務があることだし、自分の子どもを所有物とまでは思っていなくてもどこか「自分のもの」という感覚がある人が圧倒的に多いのではと思います。

反抗期(うちは大したことなかったですが)の時にも「神さまから預かっている子ども」と思うと、ちょっと子どもが他人に感じてなぜか怒りも半減するような感覚でした、笑。

子育てが完了して思うこと

一方で、子どもたちが生まれてから「ひとりで生きていけるまで育てあげる」ことに無意識でものすごく責任を感じていたと思います。

昨秋、2人ほぼ同時にヨーロッパに旅立ったあとには少々、放心状態?になりました。

子育て中は漠然とかなりの重い責任を感じていたようで、誰もいなくなったガランとした子ども部屋を見て何やら寂しいという感覚と同時に、二十数年分の緊張が一気に解けたような感覚でなんとも言えない疲れがドッと出ました、笑。

しかし、その疲れも何とも心地良いというか、子育てをやりきったという達成感のようなものを感じました。

現在、子どもたちは2人ともヨーロッパの名門大学(修士課程)と美術大学(学士課程)で学んでいますが、進路の選択はかなりスムーズだったと思います。子どもたちはそれぞれ自分の進みたい分野をほとんど悩むことなく自ら選んできました。

学校については幼い頃に帰国して以来、転校も多く、けっこう大変だったと思いますがなんとかその都度、順応してやってこれました。

私の子育ての3つのモットー

生きていること=楽しいと感じる人に育てる

子育てに完璧はないと思いますし、人によって子育てについての考え方もちがうと思いますが、私の子育てのゴールは「生きていることが楽しい」と感じる大人に育てることでした。

今の世の中、生きていくのは大変なことですよね。

そして、生きていればいろいろな壁に突き当たります。

そんな時に心身共にタフな人間でいてほしいと思っています。

楽しい経験や幸福感というのは生きるための糧になり、人生で壁に突き当たった時の心の抵抗力を強めるとも思います。

周りに影響されずに自分の価値観をもつ人に育てる

自分のものさしで考えることができる人に育てること、これもとても重要だと思っていたことです。

先ほど書いた「楽しさ」や「幸せ」もあくまで定義は自分基準。ほかの人の言う幸せの条件と自分のそれとはまったくちがってあたりまえだと思います。

どこでも生きていける人に育てる

今の激動の時代、どこでも生きていける人に育てることも最も重要だと思っていたことのひとつです。

私自身が大学在学中にバイト三昧生活で留学資金を貯め、大学卒業後にイギリスに留学した経験があります。

20代前半で海外に出て異文化の中で生活したことは、その後の私の価値観に大きな影響を与えました。

同時に、日本国内の常識や価値観を尊重しながらも自分の考えを持ち、周りに影響されずに自分の頭で考える習慣を身につけました。

そして自分の子ども達にもぜひそうなってほしいと思い、子ども達が幼少時代に帰国して英語環境から遠ざかったにもかかわらず、少々努力して英語力を向上させてきました。

英語を第一外国語として流暢に話し読み書きができること、そしてさらに専門分野のスキルがあれば世界の中のいろいろな国で生活していくことができます。

おわりに

わが家は際限なく教育費をかけられるような環境ではなかったので、常に可能なかぎりリーズナブルな方法を模索しながらの学校選び、そして海外進学でした。

そして、日本の学校(公立小・中ほか)に通ったことは日本の文化や習慣を自然に身につけるためにもとても貴重な経験だったと思います。

多様性の時代こそしっかり日本人としてのアイデンティティを持つことは大切だと感じます。

その点においては、日本で生まれ育った子はアイデンティティの問題を抱えることなく、世界に羽ばたくことができると思います。

これからは子育て全般や海外留学・進学についてももっと頻度高く書いていきたいと思います。

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