高校留学でTOIEC7.5「体験談:高校留学を成功させるためにやっておくべきこと」

公立出身の娘が高校留学後にIELTS7.5を取得

「せっかく留学したのに英語力が伸びなかった・・」という話をよく耳にします。今回はわが家の子どもの経験から学んだ高校留学を成功させるために必要なことについてお話します!

もくじ

高校留学の前に知っておくべきこと

高校留学、皆さんはどのようなイメージを持っていますか?

海外の高校に1年間留学すれば自然に英語を身につけることができるというような漠然としたイメージを持つ人も多いと思います。

高校生は大人とちがってまだ10代。英語の環境で1年でも生活すれば、流暢ではないものの日常的なコミュニケーションに困らない程度の英語力を身につけることができるのではないか?と期待する人も多いと思います。

しかし現実はなかなかそうはいきません。

留学と書かれた黒板

高校留学の現実を知る

以下は一般的な高校留学の現実です。

留学先の学校では(日本人の生徒がいる場合)日本人同士で固まってしまう。

自由時間はスマホやパソコンで日本語のSNSや動画を見て過ごし、ほとんど英語を勉強することがない。

英語でのコミュニケーションがむずかしいため、ホストファミリーや学校の先生との意思疎通に問題が生じる。

留学中にこのような生活をしている学生が圧倒的に多いようです。

高校留学は準備するにも事務手続きなどが多く大変です。そして留学費用も高いです。

それなのに目的を果たさず帰国するのは残念ですし、何より留学経験の達成感を感じられずに帰国することになる子ども本人の自尊心にも良い影響があるとは思えないです。

留学先の日常は、家の外では一緒に出かけるのは日本人のみ、家の中ではホストファミリーとの意思疎通がむずかしいので部屋にこもり日本語のSNS、YouTubeやTikTokを見ている生活。

スマホでSNSを見る

日本で生活しているのとほとんど変わらない日常です。あまりにももったいないです。

でも、そんな生活になってしまうのも無理もないです。

ただでさえ生まれ故郷の日本から遠く離れた異国の地で、現地の人々とコミュニケーションも取れなくて残念だったり理不尽な思いをしているのですから。

高校留学に失敗しやすい人

そもそもどのような人が高校留学に失敗しやすいのでしょうか?

経験談からまとめると

  • そもそも本人が留学を希望していなかった
  • 留学する前に簡単なコミュニケーションができる程度の英語力を身につけていなかった
  • 失敗することを恐れる、失敗は恥ずかしいと思う
  • 海外の人々や文化に対する好奇心があまりない

正直なところ、上記すべてが当てはまる人は留学にあまり向いていないかもしれません。

本人は留学を望んでいたわけではなかったが、大学受験のAO入試のために留学するという人も多いようです。

高校留学の前に必ずやっておくべきこと

留学する前に簡単なコミュニケーションができる程度の英語力をつけておく

高校留学しようかな~?と考え始めるのはいつでしょうか?

大体の人は中学生の頃、または高校に進学したあたりではないかと思います。

要は、実際に海外に高校留学するまでに1年以上、少なくとも半年ぐらいは時間があるわけです。

高校留学は事務手続きも多く、留学を決めて翌月には渡航する、なんてことは不可能ですから。

ということは渡航までに簡単なコミュニケーションができる程度の英語力をつける時間はたっぷりあるのです

話さないのはもったいない!実は高い日本人の英語レベル

「日本人は英語が苦手」とよく言われますが、私はそうは思わないのです。

実際にネイティブスピーカーの友人らも、「日本人の書く英語の文章は文法が正しく理路整然としている」と言います。

そして「日本人は話すのは苦手だが、書くのは上手い」と言います。

やっぱり義務教育の中学校の英語の授業でしっかり英文法を学んでいるからだと思います。

英文法を学ぶ

一般的に日本の公立学校での英語教育は何かと批判されがちですし、改善点もあるとは思いますが、英文法をしっかり学ぶので実は基礎がしっかりできているのです。

そういう意味でも、日本人は英語についてもっと自信を持つべきだと思います。

学生には面白くない!と嫌われる英文法の授業ですが(笑)、英文法力こそ後々、英語力が飛躍的に伸びる要因となるのです。

とりあえず流暢じゃなくても相手が理解できればOK!

日本人はとにかく完璧主義な人が多いです。

しかし、特に語学学習においては間違いから学ぶと言っても良いと思います。

会話の相手が日本語が話せないのだから英語で会話をしているわけで、とりあえずは完璧からほど遠くても、通じればOKどころか立派です。

最初から流暢に話すことを目的にしなくて良いと思います。

そして最低限、自分の言いたいことを相手に伝えるための文章は中学校で学んだ英文法で十分です。

留学前の準備が留学を成功に導く

これは実際に娘や周りの子ども達の経験から確実に言えることです。

  • Aさん…留学前に何も準備せずに、会話もほとんどできない状態。
  • Bさん…留学前に簡単なコミュニケーション力とある程度の語彙力を身につけた状態。

あたりまえですが、上のAさんとBさんとでは、留学の第一日目から世界がまったくちがいます。

Aさんの場合Bさんの場合
学校先生の言っていることがわからない
現地の生徒とのコミュニケーションができないので(日本人がいる場合は)必然的に日本人と話し仲良くなる

先生との言うことが理解できる。わからないことについては先生に質問して問題を解決することができる
現地の生徒、もしくは他国からの留学生と英語で会話することができる
ホストファミリーの言っていることがわからず会話がつづかない
何か問題があった際に、ホストファミリーに直接伝えることができない
ホストファミリーに自己紹介し、会話がすすむことでお互いへの理解が深まる
何か問題があった際には直接、ホストファミリーに伝えて話し合いができる(解決できない場合は学校の担当者に伝えて話し合いができる)
その他週末は日本人のみで集まり英語をまったく話さずに過ごす。日本人と会うこともあれば、現地の学生、もしくは他国からの留学生と出かける
ホストファミリーと一緒に過ごし現地の文化に親しむ

上の表はあたりまえ過ぎる内容ですが、しかしこれだけのちがいがあるのです。

そしてこの状態で1ヶ月、2ヶ月と過ぎていくと言うまでもなく英語力の差は歴然です。

英語力うんぬんよりも、何よりBさんは、日々の生活で英語を話し、異文化にふれて充実した留学生活を送ることができます。

ちなみに娘はBさん型でしたが、初日から現地の生徒や他国からの留学生と話して交流していたようです。留学後にIELTS7,5を取得できたのも、留学前に準備をして留学中に飛躍的に英語力が伸びたおかげだと思います。

おわりに

今回は高校留学を成功させるために最も必要なことについて書きました。

義務教育である中学校の英語を習得した日本人であれば、誰でも英語を話せるスキルを持っています。

高校留学する前に、必ずしっかり準備をすることをおすすめします。

文法の復習、そして語彙力を増やし、会話の機会をつくる。これをつづけるだけで必ず英語で簡単なコミュニケーションを取れるようになります。

そうすることによって、高校留学で英語力が飛躍的に伸び、留学生活が何倍にも何十倍にも充実し、一生の思い出になることと思います。

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