- 子どもを国際的に通用する人に育てたい
- 子どもに英語を習得してほしい
- 子どもの留学・進学を考えている
- 子どもを国際人に育てるための生活環境を知りたい
前回は「国際人とはどんな人?」という内容の記事を書きました。
10年前と比べると日本に外国人が急増しています。そして海外に出る日本人も増えています。これから日本も世界も人の動きがますます活発になります。
ますます流動的になるこれからの世界
海外に住みたい日本人が増えている
今、未だかつてないほどに日本人の若者の海外流出が始まっています。
外務省の海外在留邦人数 情報調査統計によると、2022年10月1日現在で永住者は過去最高の約55万7千人になった。新型コロナ禍で留学や海外駐在などでの長期滞在者が減少する一方、より良い生活や仕事を海外に求めた人などの永住者が前年比で約2万人増えた。
国立社会保障・人口問題研究所調査分析部の元室長で、福井県立大学の佐々井司教授は「賃金や労働環境、社会の多様性などの面で、日本よりも北米や西欧諸国に相対的な魅力を感じる人が多くなっているのではないか。閉塞(へいそく)感が解消されなければ、永住者の増加傾向は今後も続くだろう」と分析する。(堀内京子)
(引用元:朝日新聞デジタル 2023年1月23日)
上の記事には日本の若者たちが北米や西欧諸国へ移住している現象について書かれていますが、東南アジアにも活路を見出し移住する若者たちも急増しています。
実際にマレーシア、タイ、台湾などのアジアの国々に移住する若者たちは周りにも増えています。
日本に住みたいと思う外国人が増えている
一方で、ご存知のように外国人観光客の急増など、海外からの人の流入も多くなっています。
外国人観光客以外にも、ノマド的な環境でフリーランスで仕事をしている外国人にとって日本は今、最も人気の高い滞在国のひとつです。
実際に日本に住んでいる外国人の友人知人から日本に住みたい理由を以下にリストアップしてみました。
- 治安が良い
- 物価が安い
- 食べ物が美味しい
- 生活が便利(サービスのレベルが高い)
- 人々が親切
- 文化的に魅力的な場所が多い
- 自然が美しい
また、観光客やノマドワークが可能な外国人以外にも製造業やサービス業などでの外国人労働者も増加しています。
以下のグラフは外国人労働者の割合の増加を示すものです。
これから50年後には日本の人口の10%以上(10人にひとり以上)が外国人になると予測されています。
世界的に人の移動がますます活発になっていく
過去20年、世界で国境を超えて移動した人々の数は1,5倍に増加したそうです。
そしてその数は今後もますます増加の傾向にあるということです。
日本人も他国もますます多様性のある世界になっていくのだと思います。
海外大学へ進学する高校生が激増
現在、海外進学する高校生が増えています。進学先についても以前と比べて多様化しています。
「超進学校」で海外進学者が増加の背景
以下は東洋経済オンラインの記事です。現在、海外の大学に進学する進学校の生徒が増加しています。そしてその傾向は今後ますます盛んになるようです。
かつてはインターナショナルスクールや一部の私立高等学校を卒業し、海外の大学へ出願するというルートが一般的でした。しかし、今では選択肢が増え、さまざまなルートから海外の大学に進学する動きが活発化しているようです。
海外大学への進学が増える理由は?
以下は日経ビジネスオンラインの記事です。現在、進学校や国際系の高校で海外大学への合格者が増えている現状と、海外大学への現役合格者を輩出している国内の進学校の取り組みについて書かれています。
海外大学への進学が増える理由は? 広尾学園は現役合格218人 コロナ禍で実施された2021年入試では、大学の進学先に「異変」が起きている。ここ数年高い人気を誇っていた国際系学部が軒並み志願者を減らした一方、進学校や国際系の高校...
まとめ
日本に流入する外国人、そして海外に出る日本人、これからますます国境を超えた世界になっていくと思われます。
そのような世界の中で、英語は日本人にとってますます重要度が増していくことは確実です。
そして、英語だけでなく、多様な常識や価値観を共有することはこれから特に大切になっていくことと思います。