【体験談あり】高校留学中の悩みやトラブルとその解決方法について

高校留学

高校留学中は留学前には想像しなかったような悩みやトラブルに遭遇することもあります。わが家の娘の体験談を含めた留学中の悩みや解決方法についてお伝えしますね

もくじ

高校生が海外で生活するということ

現在、娘はヨーロッパの美術大学で学んでいます。

大学入学前のVISA取得から家探しまで、すべて自分ひとりで準備しました。

娘の高校留学前の準備を思い出すと、けっこう細かいことがいろいろあって大変だったなぁ・・としみじみ思います。

高校留学とちがって海外大学への準備はほとんど何もかも自分ひとりでやったので親はずいぶんラクでした!

高校留学と海外大学進学

海外大学に進学する年齢

大学生になれば大抵のことは自分できるようになりますよね。

大学生になれば一人暮らしでも実家暮らしでも、例えばバイト先やサークル内で問題やトラブルがあってもよほどのことがない限り自分で解決できる力がありますよね。

海外での大学進学の場合も(もちろん本人の英語力にもよりますが)トラブルに遭ったとしても大抵の場合は自力で解決する能力もあれば、自分でいろいろなことを決められるという環境的な自由もあります。

高校留学する年齢

一方で、高校留学は年齢的にまだ10代。そして、ある日突然、異国で外国語での生活が始まるのです。本人にとってはとんでもなく大きな冒険ですよね。

また、高校留学は一般的には留学エージェントを通じて留学します。大体、留学生はホストファミリー宅に滞在することが多いですし(寮の場合もありますが)、現地のアドバイザー含めて留学中にいろいろな人のお世話になります。

高校留学は大学留学とちがい、一般的には留学エージェントを通じて留学することが多いです。留学エージェントからは留学生が様々なことについてサポートを受けられると同時に、エージェントごとに決まりごとやルールがあります。

高校留学中の悩みとトラブルとは?

高校留学中の悩みやトラブルは様々です。

幸い、娘の留学先では小さな問題はいろいろとあったようですが、みんな無事に楽しく留学生活を終えて帰国しました。

留学先の高校は多くの留学生を受け入れていたため、留学生は過ごしやすかったこともあると思います。

高校留学の悩みやトラブルは具体的には、娘によると以下のような内容が多かったようです。

英語が思うように上達しない

「思ったより英語が上達しない」というのは多くの留学生が持つ悩みのようですね。

高校留学は英語圏に住み、学校でもホストファミリーの家でも英語を話す生活なので、あっという間に英語に慣れて話すことができるようになるだろう!と期待する人も多いんじゃないかと思います。

しかし、語学もスポーツと同じなのか?英語の上達も実に個人差があると感じます。生まれ持った資質、そして幼少期からの環境的要因などなど・・。

実際に、ほとんど英語力がない状態で留学して短期間でメキメキ英語が上達する子も中にはいます。

しかし、一般的にはやっぱり語学習得というのは努力と時間が必要なんですよね。誰もが英語圏に住んでいるだけであっという間に語学が上達した!というのが当てはまるのは幼少期だけなんですよね。

英語についての悩みは具体的には

  • 授業についていけない
  • ホストファミリーとコミュニケーションがとれない
  • 友だちができない(英語での会話がむずかしい)
  • 留学してから数ヶ月経っても英語が上達しない

など、英語についての悩みは多いようです。

人間関係(友だち付き合い)の悩み

まずは、留学したものの友だちをどうやって作ったら良いかわからないという悩みが一番多いようです。

また、日本では友人関係の悩みが一度もなかったような子が、高校留学中には友人関係がギクシャクする子もいるみたいです。

まだ10代で初めて親元を離れ、そして言葉の壁がある土地で生活しているので、不安があるのは当然だと思います。それ故に日本にいる時以上に友だちに過度の期待してしまったり、共感がほしかったりすることもあると思います。

娘の留学先では、娘を含めてほかの留学生たちも仲が良く、人間関係はとても良好だったようですが、友人関係についての悩みも

娘の場合は、幸い現地の友だち、そしてアジア圏やヨーロッパから留学している学生、そして日本からの留学生、いろいろな国籍の友人に恵まれ、大学生になった今もSNSでつながっていたり、たまにZoomで話して近況報告したりしているようです。

ホストファミリーとの関係

最も多く聞く悩みはホストファミリーとの関係でしょうか?

これは運もあるし相性もあると思うんですよね。

例えば娘の最後のホストファミリーは娘が2人いるシングルマザーで基本的に留学生=下宿人という感じでした。食事は栄養のあるものを食べさせてくれたし、娘は良い意味で放っておかれてとても快適だったようです。

しかし、娘のあとにその家にステイし始めたアジア圏からの女の子は、まだ高校1年生で来たばかりだったからなのか?ホストマザーから放っておかれて寂しかったようです。もっと家庭的な環境を求めてホストチェンジしていました。

一般的なホストファミリーに関する悩みの具体例
  • 食事が合わない(野菜をほとんど食べない、食事は缶詰やレトルトがほとんど)
  • 部屋が非常に寒い(お願いしても暖房をつけてくれない)
  • 門限が厳しく友人関係についても厳しいルールがある
  • 家事の負担が大きく勉強時間が削られる

などなど・・挙げればいろいろありますが、やはりまったく異なるバックグラウンドの家族と一緒に生活するわけですから大なり小なりの悩みがあるのは当然かもしれません。

わが家の娘の場合

幸いわが家の娘はかなり恵まれた環境だったと思います。

学校の環境や友人関係には申し分ないほど恵まれていました。

娘にとってはとても恵まれた留学生活でしたが、1年8ヶ月の滞在のうちホストファミリーは2回変わりました。3回目のホストファミリーは住環境にも恵まれてお互いに友好的な関係だったようです。

娘から聞いた話なので私には客観的な判断はできませんが、ホストチェンジした理由は以下のようです。

1番目のホストファミリー

娘のほかにもうひとりルームメイト(アジア圏からの留学生)が滞在していた。それぞれの家事の負担が大きく、また、ホストマザー(60代後半)は話し相手がほしかったようで、自室で勉強していると頻繁に居間に呼ばれた。家事と居間で過ごす時間がとても多く、勉強の時間を確保するのがむずかしかった。

2番目のホストファミリー

かなり宗教熱心なホストファミリーで、毎夕食後に聖書を一緒に読んだり、教会に行くことをすすめられた。服装や思想などについて信仰に沿った生活様式、行動様式を求められた。

ようやく3番目のホストファミリー宅では娘はとても快適に暮らしていたようです。

その頃の娘は、すでに流暢に英語を話すことができていてコミュニケーションに問題がなく、また友だちも多くいたため、独立した大人の扱いの(良い意味で)放任主義のホストファミリー宅が居心地が良かったようです。

しかし、上に書いたように、留学したばかりの15歳の留学生にとっては放任主義が寂しかったようでホームシックが深刻になり、家庭的なホストファミリー宅にホストチェンジしたようです。

悩み別「トラブルを解決する方法」について

英語力について

留学先の高校に日本人留学生が複数いる場合には、日本人同士で仲良くなり、平日、学校にいる時も週末も常に日本人と一緒に過ごすという留学生も実際のところとても多いです。

それを避けたい場合には、あらかじめ日本人留学生がいない高校を選ぶことも一案です(同時期に留学申請した複数の日本人学生が同じ学校に留学する可能性もありますが)。

そして、昔とちがって今はスマホでどこに居ても日本語の情報にふれて友だちとSNSでメッセージでつながっているので、物理的に自ら強制的に日本語をシャットアウトしない限りなかなか英語漬けの生活というのはむずかしいです。

また、私自身の経験からも言えるのですが、語学は勉強時間に比例して上達するわけではないんですよね。

なかなか上達しないな・・自分は語学のセンスがないのかな・・と思いながらも勉強をつづけていると、ある日必ずブレイクスルーがやってきます!ブレイクスルーを経験すると自分でも意外に思うほど英語でのコミュニケーションがラクになります!言いたいことがふつうに言えて、相手が言ってることが自然にわかる日が必ずきます。

娘が留学した高校には日本人の留学生も多くいましたが、アジア圏やヨーロッパからの留学生もいた上に、現地の学生たちもフレンドリーな子が多く国際的な友人関係を楽しんでいたようです。

英語がほとんど話せない場合には、留学生(日本人以外の)が多い高校に留学するのはおすすめです!なぜならアジア圏はじめ他地域からの留学生は英語が母国語でないのでこちらも間違いなど気にせずに気おくれせずに話せるからです。そのうち英会話に慣れてくると人種や国籍を問わず会話しやすくなりますよ。何ごとも慣れですね。

以下に留学中の英語上達方法について書いてみます。

留学中の英語学習について
  • 日本語の情報をシャットダウンする時間を可能な限り長くする(スマホを使う時間を決める、日本人留学生と過ごす時間を少なくする、など)
  • 学校では特に他国からの留学生(お互いにノンネイティブなのであまり英語力を気にする必要がない)と会話する
  • (ホストファミリーにもよりますが)話し好きのホストファミリーならばすすんで会話する
  • 毎日、短文でよいので日記をつける。そしてその日に言いたいことor言えなかった単語や表現を英語で言えるようにする
  • 毎日、わからない単語は必ず意味を調べて次回、会話で使えるようにする
  • 毎日、時間をきめてオンラインで自習する(NetflixやYouTubeを活用)

これを2~3ヶ月でも繰り返すだけでもかなり変化を感じると思います。

考えてみればこれは私自身がイギリス留学中にやっていたことそのものです。80年代後半、良くも悪くもアナログ時代だったので、そもそも持っていった日本語の本を除けば日本語に接することはまずなかったのは英語上達のために幸いでした。

当時、ロンドンの和食レストランでバイトしていた日本人の友だちがたま~にレストランに置いてある日経新聞を持ってきてくれて、それを読むのが唯一の日本語を読む時間でした。遠い遠い日本のことを知ることができる唯一の機会でした。ある意味、英語上達という面では恵まれた時代だったのかもしれませんね。

今はスマホで世界どこにいても24時間、日本語を読むどころかオンラインで顔を見て話すこともできます。親としてはいつでも子どもの状況がわかるので嬉しい限りですが、英語上達という意味ではかなり本人の自制心が必要な時代ですね。

友人関係について

友だちをどうやって作ったら良いのかわからないという場合、

英語があまり話せない状態で留学すると、最初から現地のネイティブスピーカーの親しい友人をつくるのはなかなかむずかしいものです。

しかし、他国からの留学生は同じように英語を学びに来ているので状況は同じです。簡単な単語を使って食べ物や生活習慣についてなど、話しやすいトピックで会話をすると良いでしょう。

そして、現地の学生と交わるためには是非、次のようなアクティビティをおすすめします。

  • 部活や課外活動に参加する。
  • 学校が主催するボランティア活動に参加する。
  • 学校や地域が主催する留学生向けの活動に参加する。

特にスポーツが得意な学生は、スポーツ系の部活に入ることをおすすめします。スポーツは言葉を使わなくても絆が生まれるんですよね。

今までに留学したばかりの日本人の学生がスポーツ系の部活に入り、現地の友人ができて早いスピードで英語が上達したというケースを数多く聞きます。

アート系の子は美術部に入って仲間が出来たり、音楽を通じて現地の学生と親しくなったという学生もいます。

何かしら興味のある分野でつながりができると一番自然に友だちになれますよね。

ホストファミリーについて

一番、悩みが多いホストファミリーについての悩みの解決方法です。

海外の常識や生活習慣がわからない状況で、果たして自分の悩みは深刻なのかそうでないのか?どちらなのかわからなくなってしまう学生も多いと思います。

留学生は渡航前に、留学エージェントのオリエンテーションを受けます。

そこでホストファミリーとの生活についての指南を受けます。実際に、留学生はホテルのゲストではないので、ホストファミリー宅での生活は

  • 家事を手伝ったり(夕食後の皿洗いなど)
  • 自分の部屋の掃除や洗面所などは使った後にキレイにする

ことは大切です。

ホストファミリーに様々な面で高いスタンダードを求めることはできないですし、ある程度はホストファミリーの生活スタイルに順応することも大切です。

しかし、もし留学生がステイ先の生活の中で継続してストレスに感じることがあれば我慢をせずに問題を解決するべく行動しましょう。

通常、小さな問題ではホストチェンジはできません。また、ホストチェンジしたとしても「前のホストファミリーのほうがまだ良かった・・」というケースもあります。ホストチェンジはアドバイザーほか第三者に相談して話をすすめることが一般的です。

直接、ホストファミリーに伝えて話し合う

これがまた留学生にはハードルが高いんですよね・・。英語もまだ流暢ではない、そもそも苦情を言ったらホストマザー(ファーザー)が気を悪くして関係が悪化するのではないか?と心配にもなりますよね。

特に日本人は気を遣ってしまう人が多いので、言いにくいかもしれません。しかし、多くのホストファミリーは過去に留学生を受け入れた経験があるので気を遣いすぎる必要はないと思います。

ただ、やはり言い方や表現は丁寧に、if you wouldn’t mind(もしよろしければ)などのフレーズを使ってお願いすると良いですね。

それでもむずかしい場合にはアドバイザー(コーディネーター)に相談する

それでも解決することがむずかしそうな場合には、留学エージェントから紹介された現地のアドバイザー(コーディネーター)に相談しましょう。

アドバイザーがホストファミリーや学校との連絡の仲介役となり、問題を解決するサポートをしてくれます。特にホストファミリーとの英語でのコミュニケーションに自信がない場合にはアドバイザーはとても心強い存在です。

それでも解決しない場合には

アドバイザーを通じて希望をホストファミリーに伝えても問題が解決しない場合もあるようです。

留学エージェントによってホストファミリーとの問題が生じた場合の対処方法や解決方法のプロセスは異なります。まずはアドバイザー、留学エージェントに相談しましょう。

それでも解決しない場合、もしその問題が大きなストレスに感じる場合にはホストチェンジを検討する時かもしれません。

ほんとうに稀にですが、中にはストレスから心身の不調をきたす子もいるので、そうなる前に行動することが大切です。留学先の学校の担当者に相談してみるのも良いでしょう。

わが家の娘の場合

最初のホストファミリー宅では、かねてからホストチェンジを希望していたルームメイトと一緒に学校の留学生担当の先生に相談したようです。その後、担当の先生がルームメイトと娘の2人のそれぞれの新しいホストファミリーを見つけてくれたということです。

2つ目のホストファミリーの時には宗教というセンシティブな問題だったためかスムーズに担当の先生が新しいホストファミリーを見つけてくれました。

まとめ

高校留学中に悩みや問題がまったくなかったという人は滅多にいないと思います。

皆、大なり小なりの悩みやトラブルに遭遇するので、決してひとりで問題を抱え込まないようにしてほしいと思います。

自分で問題を解決できない場合にはアドバイザーほか、友人、家族や学校の担当の先生など、頼れる人には頼りましょう。

現在、高校留学中の学生さん達にはぜひ有意義で楽しい留学生活を送ってほしいと思います。

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